2008/11/18 火曜日

インターネットは明日も元気だ!

               カテゴリ: ゲーム理論 — waka @

プロイバイダは、これ以上、お客さんを増やせません。

むしろ、人口減少、超高齢化によって、
減少していく一方です。

そうなると、料金を値上げするか、倒産するしかありません。

しかし、値上げしないプロバイダも出てくると思いますよ。

まずは、一斉値上げの前に、
経営状態によくないところから潰れます。

100あったプロバイダが、50に減ります。

ネット難民たちは、他のプロバイダに流れますから、
1000万人増、2000万人増……。

評判の良くプロバイダは、さらに人気を獲得するでしょう。

これで、第一次プロバイダ戦争は終わります。

しかし、いずれにしたって、お客さんは増えないので、
また、潰れそうになります。

生き残った50のプロバイダは、一斉に値上げします。

情報をリークしながら、
足並みを合わせながら、
合併やら買収やらの話を進めながら。

さあ、みんなで値上げしよう!って。

もしプロバイダが一斉値上げする中で、
値上げしない事業者がいたら、
そのプロバイダだけが生き残れます。

値上げしないで、一定期間、やっていけるのなら、
値上げ組からの流出が期待できます。

値上げの度合いにもよりますが、
「A社の値上げ、潰れる前兆では?」とか騒がれて、
(何しろネットですからね。みんな黙っていられない)
お客さんを逃してしまいます。

これは、まさに囚人のジレンマ。

値上げするしかない状況なのに、
ライバルが値上げしなかったら、
その瞬間に負けが確定するのです!

値上げしたい!
値上げしないと、やっていけない!
でも、値上げしたらお客が逃げる!

ああ、でも……。

ひとり値上げしなければ、おそらく一人勝ちです。

3社が値上げを踏みとどまれば、3社が激戦を。

3社くらいなら、加入者激増が見込めますが、
5社以上が値上げを踏みとどまれば、効果が出ません。

10社が値上げしないとなると、ヘタしたら、値上げした方が、利益増になるかも。

(この時、何をやるにせよ、送れたヤツが一番ソンする)

値上げすれば、お客さんを逃がして潰れ、
値上げしなければ、利益を減らして潰れる。

すると、50のプロバイダが、10に減ります。
より、ギリギリレベルが高いところでの争いなので、
倒産の可能性もグーンとアップします。

これが第2次プロバイダ戦争。

どっちにしても潰れるので、談合するしかありません。

みんなで一斉に値上げしましょうよって。
潰れたくないでしょ?って。

しかし、やっぱり、裏切り者が出てきて。
一人勝ちを狙います。

100人いたライバルが、10人に減ってますから、
この状態で勝ち残れば、実質ゼロ成長でもやっていけます。

と、延々、ジレンマに悩み続けて、
結局、現状維持ということで。

数万通りのシミュレーションをした結果、現状維持!

明日もネット料金は

安いままでお楽しみいただけます!





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2008/10/29 水曜日

囚人のジレンマ的な話・その3

               カテゴリ: ゲーム理論 — waka @

囚人のジレンマの話。

おぼえてますか?

我々の人生は、常に選択を迫られています。

選択しづらい状況もあります。

だいたいのことは「囚人のジレンマ」だ・その2
だいたいのことは「囚人のジレンマ」だ・その1

自白か? 黙秘か?

共犯者を裏切って自白するか?
相手も自白すると最悪の結果に。
しかし、自分だけが黙秘した場合には、ひとり罪を背負うことに。

ジレンマです。

相手がどうでるかわかないので、
選択しづらいのです。

恋愛の駆け引きもそうかもしれませんね。

もし困った場合、あなただけに必勝法を教えます。

あなたが少しの損、相手が少しの得、という状況を選びなさい!

それがベストです。

争って、傷ついて、全力で、
死力を尽くし獲得したはずのものは、
大したものではありません(大したものではなくなる)。

これが、ワナです!

手に入れたはずなのに、
手に入れる前の苦労と比較して、後悔することになるのです。

そんなことより、相手に譲りましょう。
相手に対しても心理的優位、という状況に立てるでしょう。

将来に渡って、後悔することが減ります。

後悔の時間はムダ。実にムダです。

あなたの人生は、後悔というムダな時間から解放されます。
他の人が苦しんでいる呪縛から、あなただけが解き放たれています。

昔の人は、ゲーム理論など知らなくても、
この必勝法を「知っていたようです。

すなわち、

「損して、得とれ」

「時は金なり」

と。

それが必勝法なの?

そうは思えない、という方は、
失敗から何も学ばない愚か者です。

ジレンマから早めに抜け出ることが、最良の選択なのですから。





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2008/8/24 日曜日

だいたいのことは「囚人のジレンマ」だ・その2

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だいたいのことは「囚人のジレンマ」だ・その1のつづき。

囚人のジレンマについて、おさらい。

自白か? 黙秘か?

共犯者を裏切って自白するか?

相手も自白すると最悪の結果に。

しかし、自分だけが黙秘した場合には、ひとり罪を背負うことに。

これと同じ形式で、「殉教者のジレンマ」というものがあります。

何かの信者(異教徒ってこと?)がふたり捕まって、自白を強要される。

殉教者は、自分の利益より相手の利益を優先するので、
結果として、二人とも助かることになる。

別のパターンでは、「軍縮のジレンマ」が。

対立関係にあるA国、B国。
軍事費を縮小すれば、経済が活性化され、国が潤う。
しかし、攻め込まれる危険性が高まる。

このケースは、軍拡競争をすることがもっとも不利益。
歴史的に見て、軍縮した方が強国になっているようです。

ジレンマでくすぶるよりは、と英雄が解決するパターンもあります。

ライバル関係のあるC社とD社。
C社がやや規模が大きい。
C社がリードして、D社を説得。
やがてあらわれる第三の敵に対応する。

この場合は、C社が英雄として、D社を動かした形式になっていますが、
D社からすると、「ただ乗り」です。

手間をかけ、資金を使ったのはC社でしょう。
しぶしぶ説得を受けて、しかなく了承した形式であれば、
ただ乗りでD社の作戦勝ちかもしれませんね。

世の中のすべてを「メリット」「デメリット」で考えるなら、
その人は常にジレンマと戦うことになるでしょう。

一人勝ち、という状況は、そうそうありません。

たとえば、友人と会う場合。
家で待つか、相手の家に行くか。
出かけるデメリットを考えると、待つ戦略が賢いように思えますが、
両者とも待つ戦略なら、ずっと会えない=目的を果たせないことになります。

友人を食事に誘うのも同様。
どちらが先に言い出すか。
切り出す心理的ストレスをデメリットを感じるかどうか?

どの選択肢も得には思えない状況。

必勝法があります。

それは、また次回に。





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2008/8/3 日曜日

だいたいのことは「囚人のジレンマ」だ・その1

               カテゴリ: ゲーム理論 — waka @

なんか、よく知らないけど、
サントリーが、ビール業界のシェアで万年4位から、
3位に浮上したんですって。

アサヒ、キリン、サッポロ、サントリー。

サントリーを3位に導いた囚人のジレンマ

ゲーム理論、という経済学の理論があって、
どうやったらトクするか、ソンしないか、を「計算」する理論です。

若草は、共作ながら、ゲーム理論の本を2冊。
いちおー、専門家です。

で、世の中にある競争関係、ライバル関係って、
だいたい「囚人のジレンマ」で表すことができます。

まずは、囚人のジレンマから。

囚人のジレンマとは?
こちらのページの解説を引用しました。

状況を思い浮かべながら、考えてみてください。

ある二人が強盗の容疑者として捕まりました。
そこで、警察は容疑者同士で口裏を合わせないように別々の留置場に入れて、
事情聴取を行うことにしました。
ここでそれぞれの口から事件の真相を聞き出して、
刑を確定させようという腹積もりです。

それぞれの容疑者は前もって相棒がどのような行動に出るかはわかっていませんでしたが、
二人の対応によって事前に自分がどのような刑に処せられるのかは薄々感じ取っていました。

まず、二人とも黙秘をして事件について何も語らなければ、
刑が確定してそれぞれが3年の懲役が科せられることが予測されました。

また、一方が『相手が首謀者であり自分は騙された』と自白し、一方が黙秘を続けた場合は、
自白した方は無罪放免となる一方で黙秘をした方は一身に罪をかぶって10年の懲役となります。

そして、お互いに自白して相手に罪を押し付ければ、
二人で共謀して罪を犯したことが実証されそれぞれに5年の懲役が科せられることになります。

このような条件下で二人の容疑者はどのような行動に出るでしょうか?

どうやっても損するよ……

と、思いました?

実は、世の中の悩ましいコトって、
だいたい、こんな構図になってませんか。

これ、どうやっても損するよ、と考えると、
最悪の結果になりやすいです。

損して得取れ、
損害を最小限に、
という思考で、勢いよく乗り越えると、
よい結果がついてきます。

囚人のジレンマには、状況に応じて種類があります。(つづく)





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